管内施設をご利用の皆様へ
食品衛生協会豊明支部 指導員会PRESENTS!
厨房の内の清潔度や、衛生意識の高いお店は? 同じ業界の食品衛生指導員だからこそわかる「優良店」は??
年数がたっていて、外見は・・・のお店でも・・・ 見かけはおしゃれでステキなお店でも・・・
皆様のごひいきのお店はいかがでしょうか?
知って得する!
お店の衛生管理がわかる裏ワザ教えます
食品業者は、さまざまな自主管理に努めております。
そこで日頃ご来店いただいたり、製品を購入していただくお客様に、われわれ食品業者がどのような取り組みをしているのかを知っていただきたく、このページを作りました。
私たち食品衛生協会とは食品関係の営業者が消費者に安心安全な食品を提供し、消費者ニーズに応える為に設立された一般社団法人であり、全国の都道府県で各地区の食品営業者を会員として組織されています。(愛知県の各支部は保健所内に設置されています)
豊明支部は、豊明市、日進市、東郷町の食品営業者で組織され、豊明支部加入率 約80% 約1000施設の会員構成です。
会員の中から特別に研修を受講した人をを「食品衛生指導員」として委嘱し、お店の見回りや点検などの自主活動(巡回指導:補助金対象事業)を行っています。
そこで、同じ業界だからこそわかる、『知って得する』お店の衛生管理意識がわかる裏技についてお教えします!
お店に行かれたときに、下記のようなシールが貼ってありませんか? これらのシールやマークの意味からお知らせします。
下記のような、マークやシールを店内でみつけた際には、ぜひお店の方に「検査しているのですね」「リスク管理施設なのですね」などと聞いてみてください。きっと、気づいてもらえたことを喜んでいただけると思います。
また、衛生レベルをわかりやすく、3級から1級、そして師範級とたとえてみました。
衛生意識レベル
3級
巡回指導を受け、愛知県条例遵守
及び
許可用件をクリア
衛生意識レベル
1級
自主管理体制ができている
またはリスク管理認定施設
衛生意識レベル
師範級
愛知県HACCP
厚労省認定HACCP施設
衛生意識レベル
2級
マル優シールをもらった施設
または
自主検査をしている施設
および
食品賠償共済
加入
食中毒事故になる前にできることがたくさんあります
食品営業者のみなさんは、食中毒事故になるのを最小限に防ぐために、さまざまな努力や、勉強をしています。
左記図のように、調理従事者は検便をし、調理道具や厨房内を「ふきとり検査」し、施設管理を整え、食品検査で、汚染度や食中毒菌がないかをチェックする。
こうしたことを定期的に衛生意識高くすることにより、お店の中も清潔になっていくのです。
よい環境で料理や製品をつくることは、美味しい、丁寧な製品やお料理につながるのです。
食品営業施設は、定期的に巡回指導を受けています
このA5サイズの緑色の用紙は、豊明市・日進市・東郷町のお店でよく見かけるのではないでしょうか?
この用紙は、豊明支部指導員が巡回指導として施設に伺い、いろいろとチェックさせていただいた証明書です。
みなさんは、客席側からしか施設の状態を知ることはできませんが、巡回指導では厨房内やゴミの始末なども確認しています。客席側がきれいでも、案外厨房内が乱雑にしてあったり、たとえ外見的に施設が古くても、施設内はきれいに整理整頓したり、修繕したりしててがんばっている施設もあり、見た目だけでは判断できなせん。
豊明管内会員施設は、年1回巡回指導を受けています。
巡回指導では、どこを見るの?
手洗いは食品従事者にとっては、基本中の基本です。
手洗いには、もちろん手洗い石けんがあり、すぐ使える状態にないといけません。
またペーパータオルや消毒用アルコールの有無もチェックしてきます。
また、冷蔵庫の温度管理も重要です。
冷蔵庫の温度は表示されているところをチェックするばかりでなくお店の方には、冷蔵庫についている温度計とは別の温度計を庫内に入れていただき、時々庫内の温度計と表示されている温度計とが合致しているかどうかを確認してもらっています。(温度計の校正)
冷蔵庫は、食品営業者にとっては【心臓】といっても過言ではありませんので、細心の注意を払っています。
食品営業許可証の掲示
この営業許可証は、食品営業をするにあたっての免許証であり、掲示義務があります。
我々指導員は、お客様のみえる位置に掲示をするよう指導しています。
また、許可期限は切れていないか?なども確認します。
内容を説明しますと・・・
営業者名 営業の種類 屋号(店の名前 住所) 許可年月日の項目があります。
営業許可は、建物の構造により、5年から8年の許可となります。
食品衛生責任者の有無
各営業施設には、必ず1名食品衛生責任者がいます。
食品衛生責任者は、食品衛生上の危害の発生を防止するための必要な知識を持っていて、施設等の衛生に注意を払わなければなりません。
この責任者になれる資格は、調理師、 栄養士などの他、必要最低限の食品衛生の勉強をする「食品衛生責任者養成講習会」(6時間)を修了した方などです。
このようなプレートや、調理師免許証など、みなさんもご覧になっていらっしゃるのではないでしょうか?
検便を受けているか
愛知県条例(食品衛生に係わる営業基準に関する条例)では、営業者は従事者に対し、1年に2回以上の検便を受けさせるとともに、従事者の食品衛生上必要な健康状態の把握に努めることが義務づけられています。
この検便によって赤痢・サルモネラ・O157の検査項目を調べることができます。
検便は、食中毒を未然に防ぐ大切な検査です。
食品衛生指導員は受検の有無も必ずチェックしています。
グラフは、H13年度からH25年までの(食品衛生センター受付分)サルモネラ菌の10万人当たりの陽性者発見率です。年々増加傾向にあることがわかります。
たとえ健康に見えても、腸内に食中毒菌を保有していることがあります。このような人を健康保菌者といいます。
食品取扱従事者が腸内に食中毒菌を持っていると、自覚無く手指等を介して食品を汚染し、食中毒の原因となることがありますので、検便を定期的に実施し、保菌者を早期に発見し食中毒を未然に防止する必要があります。
定期的な保健所の講習会を受けているか
こちらの修了証は、各店でよくご覧になっていらっしゃるのではないでしょうか?
各食品営業施設に必ず1名いる食品衛生責任者は、県等が行う講習会を定期的に受講すること等により、食品衛生に必要な知識の習得に努めるとともに、営業者の指示に従い衛生管理に当たることとされています。
豊明支部においては、年に1回 再講習会を開催し、最新の衛生知識の周知に努めています。
食品賠償保険(PL保険)に加入しているか
食品を扱う上で万一の事故に対し、お客様に対しての保険に加入していることは、食品営業者として当然のことであります。
日本食品衛生協会の食中毒保険加入のお店には
このシールが貼ってあるはずです。
ふきとり検査をしているか
食品衛生指導員が、検査希望施設にお伺いし、ご希望の場所を、ご希望の状態にて
大腸菌群や黄色ブドウ球菌などの検査を行うためふきとります。
さまざまな場面で、どのような衛生状態であるかを有効に知る手段の検査です。
日常の状態を知ることに大変役立っております。
検査した施設には、写真のようなふきとり検査実施店(A4サイズ)の証明が掲示されています。
食品検査をしているか
食品検査は、できあがった製品が適正につくられているかを検査したり、保存期間をどのくらいに設定することを科学的根拠に基づき、表示をしなくてはならないために行う検査です。
現在は、製造年月日の表示義務はなく、消費期限(生もの類など)・・・ ○日までに食べなければいけませんよ と表示したものと、賞味期限(牛乳や乳製品・缶詰など)・・・美味しさの目安を示したもの
食品期限表示については、以上の2種類があります。
我々食品製造業者は、期限表示を、科学的根拠をもって適正に設定することが必要となります。